〔この記事のまとめ〕
いわゆる、恋愛感情を利用して、それに付け込んで、アクセサリー等の高額な商品を交わせる悪徳商法です。
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デート商法・結婚詐欺という言葉が聞いたことがありますでしょうか。
いわゆる、恋愛感情を利用して、それに付け込んで、アクセサリー等の高額な商品を交わせる悪徳商法です。
このようなトラブルは昔からありますが、いまでも、減っていません。
特にいまは、カップルが出会う場合、マッチングアプリが主流になっています。異性カップル、同性カップル問わず、マッチングアプリを使うことによって、カップルが誕生しています。
出会いのツールが広がることはとても喜ばしいことですが、一方で、相手の身元がわからないことが多く、偽名を使っていたり、経歴・仕事にウソをついていても、見破ることが難しいと思われます。
マッチングアプリの種類によっては免許証など身分証明書を提出しないと、利用できないところがあります。確かにそれ自体は、身元をチェックしようとするものであって、望ましいのですが、例えば、身分証明書を偽造していることもありますし、(悲しいことではありますが)バイトという名目で他の人から免許証を調達していることもあります。そのため、身分証明書を照合するマッチングアプリだからといって、100%、相手の身元が保証されているわけではないのです。
多くのデート商法の場合、マッチングアプリや婚活サイトなどで出会った相手から、猛烈なアプローチを受けたあと、お金を取られたり、高額商品を買わされます。
例えば、下記のようなケースが考えられるでしょう。
マッチングアプリで、マッチした相手とSNS上で何度かやり取りをするうちに、会うことになった。会ってみると、とても紳士的で話も上手だった。何としてでも、次の相手と結婚したいと思っていた。相手も自分に気があるようだったし、将来的に私の親と会うこともありうるといってくれた。今後も連絡することを約束して、その日は別れた。
その後も、その人とは定期的に会っていた。ある日、相手から、社債の購入を勧められた。社債なんて、全然わからなかったし、ほとんど関心がなかったが、相手に「損はしない」「二人の将来のため」といわれたため、相手を疑うことはなかった。そこで、社債の購入を決めてしまった。
上記のケースは社債という金融商品ですが、他にも宝石、アクセサリーなどの貴金属類、場合によっては投資用マンションという事案もあります。
デート商法や結婚詐欺の特徴は、相手に対して恋愛感情があるために、冷静な判断が利きにくくなるということです。場合によっては、数百万、数千万円単位でお金を支払ってしまう場合もあるのです。
もしも、マッチングアプリや婚活サイトで出会った相手に、物品の購入やサービスの契約を求められたら、「あやしいぞ」と思っていただきたいです。
専門機関に相談するのが重要ですが、そこまでいかずとも、せめて周囲の友人に相談しましょう。第三者の意見を聞くことが大事だと思います。